
こんにちは、鈴木です。
今回はなぜ海外FX業者を推奨するブログやYouTubeが多いのか?をテーマに書いていきます。
皆さんは海外FX業者のXMやAxiory、iFOREXなどを推奨しているブログやYouTubeがかなり多いことは気づいていると思います。
それには理由があります。
理由は単純で海外FX業者を推奨するのは「アフィリエイト」目的です。
海外FX業者のアフィリエイトは自分が紹介したトレーダー(自分のアフィリエイトURLを経由して口座開設をした人)が取引するたびに、一定の割合で報酬が発生する仕組みとなっています。
しかもそれには期限がありません。
つまり、紹介したトレーダーが取引を続ける限り、永遠に報酬が入ってくるわけです。
この点が、国内FX業者のアフィリエイトとは違っています。
国内FX業者のアフィリエイトの場合は、口座開設をしてもらい、なおかつ1回取引をしてもらう必要があります。
しかもその1回の取引のポジション量が10万通貨~30万通貨で、そのポジション量で1~3ヶ月以内に取引をしてもらわなければなりません。
つまり、国内FX業者のアフィリエイトでアフィリエイト報酬をもらうにはハードルが高いのです。
ハードルが高いですし、アフィリエイト報酬は1回限りなので、「国内FX業者でアフィリエイトするのは割にあわない」と考える人が多いのです。
それよりも海外FX業者をアフィリエイトするほうが「オイシイ」ので、海外FX業者を推奨する人が多くなってしまうのです。
最近は、推奨するだけでは海外FX業者を開設してくれる人はいないので、海外FX業者の口座開設、取引することを条件にFXの自動売買(EA)ソフトなどを無料で配布する人が増えています。
また、FXの手法を教えることを条件に海外FX業者の口座開設、取引させている人も増えているようです。
私は海外FX業者を利用することには「反対」の立場ですが、海外FX業者をアフィリエイトすることは特に問題はないと考えています。
利用者にとってメリットがあれば、かまわないと思っています。
ということで海外FX業者を利用するメリットを考えてみます。
海外FX業者を利用するメリット
以下の3つが海外FX業者を利用する主なメリットになります。
海外FX業者を利用するメリット
①少ない証拠金でハイレバレッジ(数百倍)でトレードできる。
②追加証拠金(追証)を求めないゼロカットシステムを採用している。
③入金ボーナスがある。
知っている人が多いとは思いますが、②のゼロカットシステムについて解説しておきます。
日本の法律ではFXに限らず、株yは先物取引でも含み損が証拠金を上回った場合は追加証拠金が発生しますが、日本の金融庁の許可を得ていない海外FX業者の「XM」や「Axiory」、「iFOREX」などでは追加証拠金を支払わなくてもよい「ゼロカットシステム」を採用しています。
例えば、証拠金を10万円入金して取引をして大きな含み損を抱えたとします。「XM」ですと証拠金維持率が20%下回った時点でロスカットされるのですが、その場合はだいたいすでに証拠金がマイナスになっていることが多いです。
そのマイナス分は顧客が負担する必要はなく、顧客が負担するのは入金した10万円だけですむのです。
国内のFX業者ですとそのマイナス分は追加証拠金として請求してきます。
入金した10万円だけでなく、そのマイナス分も国内FX業者に支払わないといけません。
そのマイナス分が大きければ、支払うことができないかもしれません。
それが借金になるわけです。
株の信用取引をして借金を背負った、FXで取引をして借金を背負ったという人がいるのはこれが理由です。
ですから、この点においては海外FX業者を使っておけば絶対に借金につながることはないので、メリットといえます。
ちなみに国内FX業者から追加証拠金を求められる基準なんですが、2019年12月現在では「証拠金維持率が100%を下回る」と追加証拠金を求められます。
追加証拠金を求められるとFX業者が指定する期限までに追加証拠金を入金するか、ポジションの一部を決済しなければ、FX業者より強制的にロスカットされます。
ロスカット手数料もあわせてとられます。
(例:GMOクリック証券はロスカット手数料500円)
③の入金ボーナスも知っている人が多いと思いますが、解説しておきますと、これは入金した金額の20~100%が証拠金として無料でもらえます。
例えば10万円入金したとして、入金ボーナスが100%の場合は「10万円」が証拠金として無料でもらえます。
ですから、10万円の入金分+10万円分のボーナスで合計して「20万円」となり、20万円を証拠金として取引できるようになります。
ただし、この入金ボーナスはあくまで証拠金を増やせるためのもので、出金する時はこの入金ボーナス分を除いた分しか出金できないので、そこは注意してください。
海外FX業者を利用するデメリット
以下の4つが主に海外FX業者を利用するデメリットになります。
海外FX業者を利用するデメリット
①信託保全ではなく、分別管理である。
②スプレッドは国内FX業者より大きく、常に変動する。
③税金は申告分離課税ではなく、総合課税。
また、損失の繰越ができない。
④日本の法律は適用できないので、出金できないリスク等が存在する。
まずは、①の信託保全と分別管理について解説しておきます。
信託保全とは、顧客から預かった資金を銀行等の第3者へ信託することで保全する方法です。
万が一、FX業者が破綻したとしても、顧客の資金が業者の運営資金へ充てられたり差し押さえられることは絶対になく、受益者代理人を通じて確実に返却されます。
日本国内のFX業者はどこも完全信託保全が設けられているので、預けた資金はすべて補償されます。
分別管理や一部信託保全よりも段違いに安全といえるでしょう。
分別管理とは、顧客から預かった資金を業者の自己資産と明確に分けて管理する方法です。
FX業者が倒産しない限り、分別管理された資金は安全といえます。
しかし、万が一、業者が破綻した場合、分別管理先の口座も差し押さえの対象になるため、預けた資金が確実に戻ってくるという保証はありません。
以上のことから分別管理よりも信託保全が安全性が高いということがわかります。
③の税金についてですが、こちらは以前にも解説しておりますので、下の記事をご覧ください。
④の出金できないリスクが存在するというのは私が実際に経験したので、デメリットとしてあげています。
詳細はこちらの記事で書いております。
海外FX業者のアフィリエイトは違法なのか?
日本の金融庁は許可をとっていない海外FX会社を利用しないように呼びかけており、リストを作成しています。
金融庁:無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について
https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/mutouroku.html
ということは、海外FX業者をアフィリエイトすると金融庁からお叱りを受けるのでは?と私は最初思いました。
そこで、金融庁に実際に問い合わせをしました。
金融庁の回答は「管轄外」とのことでした。
日本にはこういったことを管轄する省庁がないそうです。
アフィリエイト自体が直接の営業行為にはあたりません。
また、アフィリエイトが勧誘行為になるのかどうかは金融庁には判断できないということでした。
つまり、グレーということです。
ですから、海外FX業者をアフィリエイトすることは違法ではありません。
私個人としては違法ではないとしても、「海外FX業者を勧めるのはいかがなものか?」と思っています。
あなたはどう思いますか?
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