
こんにちは、鈴木です。
今回はFXのインジケーターのPIVOTについて書いていきたいと思います。
PIVOTはFXのテクニカル分析の一つで、開発した人はJ・W・ワイルダーさんです。
この人は以前紹介したダイバージェンス・ヒドゥンダイバージェンスを確認するために使ったオシレーター「RSI」も開発しています。
このPIVOTはもともと先物市場で使われていたためか、最初は日本のFX会社のチャートには搭載されていませんでしたが、最近ようやく搭載されるようになりました。
日本のFX会社がチャートソフトに搭載するようになったということは、PIVOTを使うトレーダーが増えたからかもしれませんね。
ちなみに私が使っているMT4にはPIVOTは最初から搭載されていないので、ダウンロードして追加しないといけません。
(「PIVOT MT4 ダウンロード」と検索すればダウンロードサイトが出てきます)
PIVOTはアメリカやヨーロッパのトレーダーがよく使っていると言われています。
そのためか東京市場と比べてロンドン市場、ニューヨーク市場のほうが効きやすいようです。
PIVOTは移動平均線やMACD、RSIなどのように数値(期間)を設定する必要はないので、PIVOTを使っている人は全員同じラインをみていることになります。
PIVOTは昨日の値動きから今日の値動きの範囲を予測する目的で計算式がつくられています。
H=高値、L=安値、C=終値、P=ピポット
・R3=2P-2L+H(上方ブレイクアウトポイント)
・R2=P+H-L(第2レジスタンスライン)
・R1=2P-L(第1レジスタンスライン)
・PIVOTポイント=(H+L+C)÷3
・S1=2P-H(第1サポートライン)
・S2=P-H+L(第2サポートライン)
・S3=2P-2H+L(下方ブレイクアウトポイント)
この計算式7つを元に7つのラインが形成されます。
(ドル円:4時間足にPIVOTを表示。クリックすると拡大)
このような形で表示されます。
PIVOTについてはいろいろ改造されたインジケーターがネットでころがってますので、いろいろ試してみて自分にあったものを使えばよいと思います。
PIVOTを使う目的
PIVOTは相場の方向性を判断するために使います。
先ほどドル円4時間足チャートに表示させたPIVOTをみてわかるとおり、支持線(サポートライン)として機能したり、抵抗線(レジスタンスライン)として機能したりもしています。
単純な使い方ですが、
PIVOTラインより上に価格があれば「上昇トレンド」
PIVOTラインより下に価格があれば「下降トレンド」
というように判断材料としても使えます。
(もちろん、機能しないときはありますよ。)
PIVOTだけでトレードするとしたら、例えばですが、
「ドル円4時間足がPIVOTラインを下まわったら、次はS1へ到達するだろう」
「S1も下まわっていったら次はS2まで到達するだろう」
という予測をたてます。
このことから、S1を下回ってドル円が下降していく場面で(下降圧力が強いと判断できるので)売りでエントリーし、S2に到達した段階で利益確定というシナリオがたてられます。
逆に
「ドル円4時間足がPIVOTラインを上まわったら、次はR1へ到達するだろう」
「R1も上まわっていったら次はR2まで到達するだろう」
という予測をたてたなら、R1を上回ってドル円が上昇していく場面で(上昇圧力が強いと判断できるので)買いでエントリーし、R2に到達した段階で利益確定というシナリオがたてられます。
このような形でPIVOTを使うことになります。
ただ、エントリータイミングをはかることはできないですし、損切りも決めにくいので、PIVOT単体だけでトレードしている人は少ないはずです。
ですから、PIVOT単体で使うのはやめましょう。
PIVOTを使うのに向いている人はどんな人なのかといいますと
・水平線を引くのが苦手、またはめんどくさくてできない人
・トレンド相場なのかレンジ相場なのか判断できない人
この2点にあてはまる人は使ったほうが良いですね。
参考になれば幸いです。