
こんにちは、鈴木です。
今回はFXの証拠金をテーマに書いていこうと思います。
FXでは、証拠金をもとにそれにレバレッジをかけて取引することが可能です。
不動産と違い、FXではフルレバレッジの取引ができません。
フルレバレッジとは、自己資金ゼロで取引することをいいます。
自己資金、つまり頭金ゼロで、銀行から投資資金を全額借り入れて不動産を購入する方法があります。
オーバーローンと言って、購入する物件価格を超える融資が得られる場合もあります。
しかし、FXでは最初に自己資金を用意する必要があります。
証拠金とは不動産物件を購入する時の頭金のことだと考えてもらえばわかりやすいと思います。
FXの場合はフルローンは無理でも頭金比率については不動産購入よりはるかに有利です。
不動産の場合は10~30%などが一般的だと思いますが、FXは日本国内の個人口座の場合は4%です。
日本国内の法人口座なら2%や1%の証拠金だけで取引可能な場合もあります。
海外口座の場合ならさらに頭金比率が低く、0.5%や0.25%でも取引できます。
この頭金が証拠金、つまり自己資金です。
FXでの取引価格(不動産では物件価格)を100%として証拠金(不動産では頭金)で割るとレバレッジがわかります。
日本国内の個人口座の場合は証拠金比率が4%なので
100 ÷ 4 = 25 レバレッジ25倍
になります。
証拠金がなければ取引できないのがFXだとすれば、FXでどれだけ利益を出せるかは証拠金次第といっても過言ではありません。
証拠金が多ければ多いほど取引できる金額が増えるからです。
不動産でいえば購入可能な物件の選択の幅が広がるということです。
証拠金が多いほど期待できる利益額も大きくなるという当然といえば当然の原理です。
証拠金が大きいというメリットは取引可能な金額が大きくなることだけに留まりません。
無理にレバレッジをかけなくても一定以上の利益を生み出せるというメリットがあるのです。
ここでもう一度不動産投資で考えてみたいと思います。
頭金300万円しか準備できない場合に3,000万円の物件を買おうとするならば、差額の2,700万円を銀行から借り入れないといけません。
この時のレバレッジは10倍になります。
しかし、自己資金が3,000万円あればローンを組まずにキャッシュで3,000万円の物件を購入できます。
もちろん、あえてレバレッジをかけて3,000万円の頭金で数億円の物件を購入することもできます。
このように証拠金が増えると選択の幅が広がります。
これは非常に大きなメリットです。
少額の証拠金しか用意できない場合はどうしても高いレバレッジを掛けたくなります。
海外FX業者のXMなどを利用する人が多いのも理解できます。
でも、本来なら証拠金が少ないなら低いレバレッジで小さな築古ボロ物件を売買しながら証拠金を増やしていく考えにならなければなりません。
なぜなら、少額の証拠金で高いレバレッジを掛けるということは「かなり無理して身の丈を超えた投資」であるからです。
これは破産の原因になりやすいです。
では、証拠金が少ない人はトレードしては駄目なのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
証拠金を増やせば良いだけです。
証拠金を増やす方法はいくらでもあります。
一つは給与収入やその他の収入を証拠金に積みたてていくこと。
もう一つはハイレバレッジの博打的なトレードはやらずに低レバレッジで無理せずに複利で増やしていくこと。
この2つを実践すれば証拠金は少し時間はかかりますが大きく増えていきます。
是非、実践してください。