ワンルームマンション投資詐欺(11)任意売却が2件成立する

相談した任意売却業者と専任媒介契約を結び、ワンルームマンションの任意売却をお願いすることにしました。

 

各金融業者から電話や手紙が来た時は、必ず任意売却業者に連絡することも約束しました。

 

情報の共有化をはかる意味もありますが、その都度どのように対応したら良いかアドバイスをもらってこちらの思惑通りに進めていくためです。

 

任意売却業者と専任媒介契約を結んでから1か月後にA銀行から連絡がありました。

 

最初に私のほうから「任意売却を検討していること」を言い、任意売却業者の連絡先を伝えました。

 

A銀行からの電話の要件は違っていたようで

 

「今の鈴木さんの状況を詳しく聞きたいので、一度お会いできませんか?」

 

というものでした。

 

最初は一人でA銀行を訪問して話をしにいこうと思いましたが、不安だったので、任意売却業者に頼んで付き添ってもらうことにしました。

 

A銀行に再度連絡をとり、任意売却業者が同席することをOKしてもらいました。

 

それから3週間後に任意売却業者と一緒にA銀行を訪問しました。

 

そこで、A4一枚の用紙を渡され、そこに書かれた項目にそって記入していきました。

 

A銀行から現在の状況を聞かれ、

 

「現在は無職で失業給付をもらっていますが、それは生活費に消えています。」

 

「やっと体調もマシになってきたので、就職活動をします。」

 

などと簡潔に答えました。

 

「ワンルームマンションはどのくらいで売却できそうなのか?」と聞かれましたが、

 

わからないので、任意売却業者に返答をお任せしました。

 

任意売却業者は

 

「1,000万~1,100万ぐらいです。」

 

と答えてくれましたが、A銀行は

 

「えっ!そんなものなのですか?」

 

と少し驚いた様子で聞き返してきました。

 

任意売却業者は

 

「騙される形でかなりの高値で購入させられていますので、適正価格とかけ離れているのです。」

 

「私どもには豊富なネットワークがありまして、任意売却の経験も豊富ですので、10万円、20万円でもなるべく高く売却するつもりです。」

 

と答えてくれました。

 

A銀行は

 

「そうなんですか。こちらは1,400万ぐらいかと思っていました。」

 

「こちらで任意売却業者を探そうと思ってましたが、そちらにお任せします。」

 

「鈴木さん、任意売却が完了した後に残債のことについて再度お話しましょう。」

 

 

と言ってくれて、話は終わりました。

 

A銀行は電話も手紙も丁寧な印象で、実際に対面しても丁寧に接してくれてこちらとしては申し訳ない気持ちでした。

 

お金があれば、返済したいけど、ないんだもの。

 

A銀行からA物件の任意売却の許可が正式に出たので、任意売却業者に早速動いてもらうことにしました。

 

結局、A物件は1,270万円で任意売却しました。

 

そこから仲介手数料や司法書士に支払う金を差し引いて1,200万円をA銀行に返済しました。

 

A銀行に対する残債は366万円(元本)となりました。

 

ちなみに残債は遅延損害金がついてくるので、1日ごとに増えていきます。

 

一方の金融業者Cのほうですが、こちらは電話も手紙も手厳しかったです。

 

最初の頃は

 

「任意売却は時間がかかるから、それまでは何としても支払って欲しい」

 

「C物件を競売にかけますよ。」

 

などと2日に1回のペースで電話がかかってきました。

 

根ほり葉ほり聞かれ、消費者金融に借金してでも支払おうかと思ってしまう精神状態にもなりそうになりました。

 

金融業者Cは回収が仕事なので、半分嫌がらせのように連絡してくるようですね。

 

途中ですでに任意売却業者に相談していたので、無視することなくちゃんと向き合って電話できました。

 

これが2か月ぐらい続きました。

 

その後、C物件は1,170万円で任意売却しました。

 

そこから仲介手数料や司法書士に支払う金を差し引いて1,100万円を金融業者Cに返済しました。

 

金融業者Cに対する残債は587万円(元本)となりました。

 

任意売却後は電話をかけてくる金融業者Cの部署が変わったようで、ちょっと柄の悪い男の人から

 

「返済計画を立ててください。数千円しか無理?そんなの話にならないでしょ。」

 

「返してくださいよー。」

 

「ご家族とか親戚とかいますよね。」

 

「裁判して強制執行かけますよ。」

 

「就職が決まったら、そこから出る給与も差し押さえしますからね。」

 

とけっこうキツい電話が2か月間で10回ほど続きました。

 

A銀行と金融業者Cのワンルームマンションは売却できましたが、B銀行(B物件)のほうはどうなっていたか、というと相変わらず販売業者Nが勝手にローン返済の立て替えをしている状態でした。

 

任意売却業者のほうから何度か販売業者Nに連絡をとってもらっていますが、

「担当者は退職した」などと言うだけで全く話が進みませんでした。

 

任意売却業者からの連絡は無視する癖に私には

 

「○○は退職しまして、私が担当になりました。」

 

「一度、会ってローンのお支払について話をしましょう。」

 

 

などと別の社員が電話してくる有様でした。

 

そして、ようやく任意売却業者と販売業者Nで話ができるようになり、

 

・販売業者NがB物件を直接買い取るか、新たな顧客を見つけてくる

 

・私が残債が残らない形で売却を成立させる

 

ことで合意しました。

 

それからしばらくして販売業者Nの退職したはずの担当者から夜の10時頃に私の携帯に電話がかかってきました。

 

以前の番号とは違ったので、「こんな時間に誰だろう?」と電話にでると

 

「鈴木さん、お久しぶりです。○○です。」

 

と私を騙した憎くてしょうがない販売担当者の声が!

 

私は怒りにまかせて怒鳴りちらそうとも一瞬思いましたが、会社ぐるみで嘘八百を並べる業者なので、何をしてくるのかわかりません。

 

「お話することはありません。」

 

と一言だけ述べてすぐに電話をきりました。

 

任意売却業者にこのことを連絡し、販売業者Nの人達の電話には一切出ないようにし、間違って電話に出てしまった場合は、

 

「任意売却業者と話をするように」

 

とだけ伝えるだけにしよう、ということになりました。

 

その後、この退職したはずの担当者から2~3回電話がかかってきましたが、すべて無視しました。

 

 

それからしばらくして任意売却業者から「販売業者NからB物件の買手が見つかった、と電話があった」と連絡を受けたので、少し安心しました。

 

しかし、それから2週間たっても何の進展もありませんでした。

 

どうしたもんだろうか?と思ってた矢先に実家の母親から電話がかかってきました。

 

普段、全く電話やメールもしないので、何かあったのだろうかと電話に出ると

 

「あんたマンション買ってたの?販売業者がうちにきたよ。返済しないと駄目じゃないの!」

 

と怒った口調で母親が言ってきました。

 

一瞬、頭が真っ白になりましたが、話を詳しく聞くと販売業者Nが私の実家を訪れたようで、応対した私の母親に

 

「息子さんのマンションのローンを合計で○○円立て替えをしておりまして、返済していただくようにお伝え願えないでしょうか?」

 

「また来ます。」

 

と言ってきたようです。

 

A銀行と金融業者Cでさえ、法律を守って自宅に取り立てにくることはなかったのに。。。

 

それも自宅ではなく、実家って販売業者Nは何を考えているんだ!!

 

頼みもしないのに勝手にローン支払いの立て替えをしたのは、販売業者Nじゃないか!!

 

怒りがこみ上げて、法律に違反していると思い、罰してもらおうと翌日私は国土交通省を訪問しました。

 

しかし、結果は

 

 

「何も法律に触れるようなことはしていないので、民事訴訟をしてもらう他ない」

 

との回答でした。

 

販売業者Nの行為は誰が見ても悪質だが、残念ながら宅地建物取引業法に抵触してはおらず、金融業者のように「貸金業登録」をしている会社ではないので、貸金業法にも抵触しないとのことでした。

 

国土交通省の人が丁寧に時間をかけて話を聞いてくれたのが唯一の救いでした。

 

法律ではどうしようもない、でも販売業者Nはまた実家に来る、どうしたらいいんだ。。。

 

待てよ、アイツらはB物件をこちらで任意売却されたら困るよな。

 

任意売却しても4~500万の残債が残るだろうから、その結果B銀行からアイツらはペナルティを食らうだろう。

 

そうすると販売業者Nがワンルームの購入者を見つけてきても、B銀行が購入者に融資してくれなければ、商売に支障が出てくるはず。

 

「弁護士に依頼してB物件の任意売却の処理を進めるぞ!」とアイツらに言えば、ビビるのではないだろうか。

 

すぐさま、任意売却業者に電話し、自分の対応策を話しました。

 

「販売業者との今の交渉が決裂する恐れもありますが、ここまでされるなら反撃したほうが良いでしょう。」

 

「鈴木さんが販売業者Nに抗議した後に、おそらく私にも販売業者Nから連絡があるでしょうから弁護士は私が紹介しておいた、と言っておきます。」

 

と言ってくれたので、早速実行に移しました。

 

販売業者Nに抗議の連絡をしてから1時間後に任意売却業者から

 

 

「ローンの立て替えの件ですが、鈴木さんには返済を今後一切求めないし、実家を訪問することもしないと約束させました。」

 

「約束を破った場合、私どもと提携している弁護士を使うつもりです。」

 

「今から2か月以内に買手を見つけなければ、B銀行に連絡をして任意売却することを伝えるぞ、と言っておきました。」

 

「必死になって買手を探すと思います。」

 

と連絡がきました。

 

 

おそらく2か月以内に買手は見つからないでしょうし、ただの販売業者Nの時間稼ぎだと思いますが、どちらに転んでもB物件の売却の話が進むので良いことだと思いました。