
今回は、仮想通貨(暗号資産)の税金と確定申告の話をしようと思います。
仮想通貨は「総合課税の雑所得」にあたります。
これは、株や先物・FXの「申告分離課税」とは違い、利益が出れば出るほど税金がものすごく高くなるという恐ろしいものです(^^;
株や先物・FXはどれだけ利益を出しても、所得税は一律20.315%で住民税は一律5%ですが、仮想通貨は違うんですね。
ちなみにこんな感じです。
参照元:「仮想通貨NEM 税金のことを考えて自分でSymbolオプトインをしよう」の記事で使用した画像
ご覧の通り、仮想通貨(暗号資産)は1,800万円以上の売却益(譲渡益)になると所得税と住民税合わせて半分の900万円が税金でとられるという計算になります。
4000万円以上になると所得税と住民税あわせて55%も税金でもっていかれるという泣きたくなる現実が・・・・
ちなみに会社員も累進課税なので、これと一緒です(泣)
3年半前ぐらいの仮想通貨のバブルの時に「億り人」という言葉が流行りました。
仮想通貨で1億円以上稼いだ、という意味らしいですが、本当の意味で億り人になるには「1億円」の売却益では全く駄目なわけです。
なぜなら、1億円の売却益では税金支払い後に手元に残るのが4,500万円だからです。
ということは逆算すると「2億2千300万円」以上の売却益がないと手元に1億円以上残らないわけです。
東南アジアに税逃れで移住する人が増えていますが、これを知ると納得のいく話ですね。
ちなみに株や先物・FXでは1億3千万円ぐらい利益をだせば手元に1億円が手元に残ります。
私が仮想通貨でトレード(短期売買)しない理由は、ズバリ「税金」ですね。
もう一つ私が仮想通貨でトレードしない理由は、「損失繰越ができない」ことです。
株やFX・先物は確定申告で「損失繰越」しておけば、直近3年は有効なので、その間に損失と利益を相殺することができます。
仮想通貨はそれができないのです。
これは大きいです!
だから、仮想通貨については自分が調べてこれだと思うものを現物で購入して長期保有するという選択しかないと私は思っています。
すみません。
話がそれてしまいました。
仮想通貨で利益が出た時に確定申告のやり方についてですが、今はe-Taxが主流です。
その基本的なやり方を解説を加えて動画に撮りましたので、ご覧ください。
◎仮想通貨(暗号資産) 確定申告 e-Tax 入力のやり方
仮想通貨は売却益だけでなく、他にもいろいろと税金が発生するケースがあります。(課税対象となるケースがあります)
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★課税対象となるケース
①仮想通貨で商品を購入した場合
・保有する仮想通貨で商品を購入した場合は、保有する仮想通貨を売却(譲渡)したとみなされる。
・この売却(譲渡)に係る所得金額は、その仮想通貨の売却価格とその仮想通貨の取得原価等との差額となる。
②仮想通貨同士の交換を行った場合
・保有する仮想通貨Aを他の仮想通貨Bと交換した場合は、仮想通貨Aで仮想通貨Bを購入したことになる。
・仮想通貨Aを売却して仮想通貨Bを購入したことになるので、仮想通貨Aの売却に係る所得金額を計算する必要がある。
③仮想通貨をマイニング等により取得した場合
・仮想通貨をマイニング等により取得した場合は、その所得は所得税の課税対象となる。
・取得した仮想通貨のその時点での「価格×枚数」が総収入金額とみなされる。
・マイニング等に要した費用については経費処理できる。
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皆さん、儲けることを考えるだけでなく、儲けた後のこと(税金)もしっかり考えておきましょうね。