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アメリカ国債逆イールド発生でFXは暴落に備えたい


つい先日、アメリカの国債の「2年債」と「10年債」の利回りが逆転する逆イールド現象が起こりました。

 

 

逆イールド現象とは満期までの期間が長い債券(10年債)の利回りの方が、短い債券(2年債)の利回りよりも低くなる現象のことをいいます。

 

 

これだとイメージできないので、個人間のお金の貸し借りで考えてみましょう。

 

 

あなたが知り合いに100万円を貸すとしましょう。

 

 

相手から「2年後に返す」もしくは「10年後に返す」と言われたとしましょう。

 

 

「そのかわりちゃんと利子をつけて返す」とも言われました。

 

 

あなたは考えます。

 

 

「2年後なら100万円返ってくるかもしれないけど、10年後なんてどうなっているかわからないぞ。」

 

 

「相手が死んでいるかもわからないし、返済せずに逃げるかもしれない。」

 

 

おそらく他の人もこのように考えるでしょう。

 

 

ですから「10年後に100万円返される可能性は低い」、つまり「10年後に返す契約の場合」はあなたにはリスクが非常に高いのです。

 

 

「10年後に返す契約」なら利子は高めに設定し、「2年後に返す契約」なら利子を低めに設定するはずです。

 

 

例えば、

 

「2年後に返す契約」にするなら年間利子を2%に設定

「10年後に返す契約」にするなら年間利子を10%に設定

 

といったようなことです。

 

 

これでしたら「2年後に返す契約」なら1年ごとに2万円の利子がつき、「10年後に返す契約」なら1年ごとに10万円の利子がつきます。

 

 

このような考え方で国債というのは満期の期間が短い「2年債」よりも満期期間が長い「10年債」のほうが金利が高いのが普通なのです。

 

 

ところが、今はアメリカの国債は「2年債」のほうが「10年債」よりも金利が高い異常現象(逆イールド現象)が起きているわけです。

 

 

これが何を意味するのかというとずばり「株価の暴落」です。

 

 

アメリカではこの逆イールド現象がこの10年で2回起こっています。

 

 

1回目は2000年の4月です。

 

 

アメリカのダウ平均株価は2000年の8月に「11000ドル」の最高値になったのを最後にそこから下落し、2003年2月には「7700ドル」になってしまいました。

(2003年後半からは株価も持ち直し再び上昇しています。)

 

 

2回目は2006年の1月です。

 

 

アメリカのダウ平均株価は2007年10月に「13800ドル」の最高値になったのを最後にそこから下落し、2009年3月に「7200ドル」になってしまいました。

(サブプライムショック、リーマンショックの時期ですね。)

 

 

この2つの事例をみると逆イールド現象発生から「半年~2年」の間は株価は上昇し、最高値をつけていることがわかります。

 

 

最高値をつけた後に少し時間を経て暴落しているのです。

 

 

アメリカで逆イールド現象が確認されたのが2019年8月です。

 

 

ここから半年、長くて2年の間はダウ平均株価はまだ上昇する可能性があります。

 

 

ですから、逆イールド現象発生=株価の暴落ではありません。

 

 

しかし、株価の暴落はどのタイミングで起こるかわかりませんから心の準備はしておかなければなりません。

 

 

 

ここまで話をしてきて

アメリカのダウ平均株価の暴落とFXに何の関係があるのか?

と思われるかもしれません。

 

 

でも、関係あるんです!!

 

 

サブプライムショック、リーマンショックの時のドル円、ユーロ円、ポンド円オージー円のチャートをご覧ください。

 

 

 

 

ドル円は35円(3500pips)の下落

ユーロ円は55円(5500pips)の下落

ポンド円は120円(12000pips)の下落

オージー円は50円(5000pips)の下落

 

というように悲惨な相場でした。

 

当時、これで資産を失った人が多数にのぼりました。

 

 

テレビで特集が組まれていたほどです。

 

 

ご主人に内緒でFXをしていて「家の購入資金」に貯めていたお金をほぼ全部溶かした主婦もいました。

 

 

当時はレバレッジ規制がなかったので、レバレッジ100倍以上でFXをしていた人が多くいました。

 

 

しかも当時はロングポジションを持っていれば、誰でも勝てる上昇相場が続いていて急な変化に対応できなかった人が多かったようです。

 

 

おそらく次の暴落もある日突然くるでしょう。

 

 

それが

来年の2020年なのか?

2021年なのか?

2022年なのか?

わかりませんが、警戒しておかなければなりません。

 

 

ただ、漠然と警戒していてもしょうがないので、私は月足のチャートをチェックして警戒しておこうと思います。

 

 

先ほどのドル円、ユーロ円、ポンド円、オージー円の月足チャートを見ると高値圏でレンジを作ったあとに暴落しています。

 

 

ですから月足チャートの高値圏で価格が推移している場合は、絶対にロングポジションは持たないようにします。

 

 

トレードするとしても高値圏のレンジの上限からショートポジションをもつというようにします。

 

 

そうすれば、大きな損失だけは避けられるでしょうから。

 

 

皆さんも一応警戒だけはしておいてくださいね。