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取引所間の価格差やスワップポイント差でトレード! FXアービトラージとは?


突然ですが、アービトラージ(裁定取引)という言葉を聞いたことがありますか?

 

 

サヤ取りとも言われる取引です。

 

 

私は一昨年の仮想通貨ブームの頃に知りました。

 

 

まずはアービトラージの用語の意味を見ていきましょう。

 


裁定取引(アービトラージ)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のこと。機関投資家などが、リスクを低くしながら利ざやを稼ぐ際に利用する手法です。株価指数等の現物価格と先物価格を利用した取引などが代表的です。理論価格よりも高くなっている割高な先物を売却するのと同時に現物を購入することを「裁定買い」といい、理論価格よりも低くなっている割安な先物を購入するのと同時に現物を売却することを「裁定売り」といいます。また、例えば、先物を売って現物を買うという裁定取引のポジションを組み、その後、利益を確定するために先物を買い戻して現物を売るといった反対売買を行うことを「裁定解消」と呼び、その際に行われる現物の売りのことを「裁定解消売り」ともいいます。なお、裁定取引は、株式市場の現物と先物だけでなく、為替、金利、商品(コモディティ)など、さまざまな市場で行われています。


引用元:https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/sa/J0288.html

 

 

よくわからない言葉が並んでますが、SMBC日興証券さんの解説からして

「一時的な価格の歪みによる価格差が生じた時を狙って利ざやを稼ぐ時に利用する方法」

であるということはなんとなくわかりました。

 

 

そして、どうやら機関投資家が株式だけでなく、為替や先物、金利、コモディティの市場でアービトラージを行っていることもわかりました。

 

 

この引用文には書いていませんが、アービトラージは法律に触れるようなことではなく、合法的に認められているそうです。

 

 

日本経済新聞のマーケット総合面では、株式市場の裁定取引の残高などが記載されてることから本当のようですね。

 

 

では、まずは一昨年流行った仮想通貨のアービトラージとはどのようなものだったのかを見ていきましょう。

 


仮想通貨(暗号資産)のアービトラージとは?


仮想通貨を売買している人は気づいているでしょうが、ビットフライヤーやZaif、コインチェック、ビットバンク、GMOコインなどの取引所で「同じコイン」なのに価格差があります。

 

 

今はそれ程価格差はありません。

 

 

ビットコインでいえば、数百円ぐらいの価格差です。

 

 

でもちょっと前までは普通に数千円から数万円の価格差がありました。

 

 

それだけ市場が小さいってことなんでしょうが・・・

 

 

そして、実際仮想通貨ではどのようにアービトラージを行うかというとこんな感じです。

 

 

 

1回の取引による利益は小さいですが、これを何回もやることで理論上は儲かる手法になります。

 

 

なぜ、理論上と言ったのかといいますと、実際はそんなにうまくいかないからです。

 

 

まず、送金時間がかかってしまう点があげられます。

 

 

みんながビットコインを送金すれば、それだけ送金時間がかかってしまうのです。

 

 

高速道路の渋滞をイメージしてもらえれば、わかると思います。

 

 

送金時間がかかってしまったせいでその間にビットコインの価格が下落していたら儲かるどころか損をしてしまいます。

 

 

そういうこともあり、相場がずっと上昇してくれないと仮想通貨のアービトラージは効果を発揮できません。

 

 

2017年に仮想通貨のアービトラージが流行ったのは、仮想通貨市場全体がずっと上昇相場でうまくいく場合が多かったからです。

 

 

逆に2018年は仮想通貨市場全体はずっと下降相場でした。

 

 

ですから、2018年はアービトラージをやりたくてもリスクが高すぎますし、やってもその間にコインが下落してしまうケースが多いので損をしてしまい、やる人が一気に減ってしまったのです。

 

 

2019年にはいっても仮想通貨市場はまだ低迷していますからアービトラージを実行するのは難しい気がします。

 

 

では、次にFXのアービトラージについて見ていきましょう。

 


FXのアービトラージとは?


日本のFX会社は店頭取引(相対取引)のため、各社のレートは同じではありませんが、現在は差はほとんどありませんし。

 

 

また、不自然なレートを提示しているFX会社も今はほぼありません。

 

 

ですが、10年ほど前は一瞬だけレートをおかしくして(現実のレートと剥離したレート)にして、またすぐに戻すというような価格操作をやっていたFX会社が存在していました。

 

 

これは、大口顧客をターゲットにした俗にいう「ストップ狩り」というものです。

 

 

店頭取引の場合は顧客の損がFX会社の利益につながることが多いので、たまにそういうことをしていたようです。

 

 

で、このストップ狩りを逆手にとって行われたのがFXのアービトラージです。

 

引用元:https://zai.diamond.jp/articles/-/37718

 

 

 

やり方としては不自然なレートを提示するA社が、実勢レートに戻ったら2社ともに同時に決済します。

 

 

そうすると、スプレッドを考慮したとしても2社合計の損益はプラスになります。

 

 

この間、数秒からせいぜい数分程度ですのでスキャルピングなみに早く取引しなければなりません。

 

 

両建てをするのは「不自然なレート」ではなかった場合のリスクヘッジのためです。

 

 

「不自然なレート」ではなく、「実勢レート」だったならば、両建てしてなければ爆死しますからね。

 

 

最初にも述べましたが、今は不自然なレートを提示するFX会社はありませんからこのアービトラージは実行できません。

 

 

また、このアービトラージは数秒から数分程度で決済してしまうので、「スキャルピング取引をしている」とFX会社に睨まれて口座凍結される危険性が非常に高いのです。

 

 

また、各社のレートの価格差はほぼありません。

 

 

ですから、今ではFXでアービトラージを行うことはできません。

 

 

では、最後にFXのスワップアービトラージを見ていきましょう。

 


FXのスワップアービトラージとは?


FXのスワップアービトラージとはFX会社が提供している各通貨ペアのスワップポイントの差(スワップ金利の差)を利用する取引です。

 

 

スワップポイントの差を利用するので、できるだけスワップポイントの高い通貨ペアを選択しなければなりません。

 

 

今ですと「トルコリラ」あたりでしょうか?

(メキシコペソは危険すぎる・・・)

 

 

そうなると通貨ペアは「TRY/JPY」ですね。

 

 

通貨ペアを決めた後はできるだけ「スワップ金利の高いFX会社」を探します。

 

 

次にできるだけ「スワップ金利の低い(マイナススワップが小さい)FX会社」を探します。

 

 

そして「スワップ金利の高いFX会社」でTRY/JPYのロングポジションを持ちます。

 

 

「スワップ金利の低い(マイナススワップが小さい)FX会社」でTRY/JPYのショートポジションを持ちます。

 

 

そうです。ここでも両建てをするのです。

 

 

レートが上昇しようが下降しようが、両建てをしているので、一方がプラスになり、もう一方がマイナスになります。

 

 

両方で相殺できるのでほぼプラスマイナスゼロのままです。

 

 

ですから、その点においては損をすることはないでしょう。

 

 

スワップ金利の高いほうが、1日+200円。

 

 

マイナススワップ金利の低いほうが、1日-150円。

 

 

とするとスワップ金利分は

「200円 - 150 円=50円」

となり毎日50円スワップポイントが入ってくるという手法です。

 

 

100%損することがないので、すばらしい手法ではないか?

 

 

そうはうまくはいきません。

 

 

スワップポイントは日々変化するのです。

 

 

買いでのスワップポイントが1日+200円だったのが、1日+150円になってしまう・・・

 

 

売りでのマイナススワップポイントが1日-150円だったのが、1日-200円になってしまう・・・

 

 

そうなると

 

買いスワップポイント  売りマイナススワップポイント

 

となってしまい、毎日スワップポイントが+50円ではいってきていたものが逆転し、毎日スワップポイントが-50円になってしまいます。

 

 

買いポジションと売りポジションを決済してしまうまで、毎日損が続いてしまう可能性があるのです。

 

 

為替は日々変動するので、このリスクは避けられません。

 

 

長期で行うからといってそのうち絶対プラスになる保証もありません。

 

 

スワップポイント目的でポジションを保有し続ける戦略とリスクは同じだと思います。

 

 

私はデイトレードかスイングトレードが一番だと思っていますので、絶対にしませんが、興味のある方は試しにやってみてもいいかもしれませんね。