
トレードで大事なことの一つに「感情的になってはいけない」もしくは「アツくなってはいけない」があります。
トレードで損切りになった場合にその日の収支をトータルでプラスにするためにさらにハイロット(ポジション量を増加)でトレードしようとする傾向が初心者にはあります。
私も最初は負けた時にすぐに取り返そうという気持ちが強くなってしまい、ロット数を増やして負けを取り戻そうと躍起になってました。
結果は取り返せず負けてしまい、さらに損失が膨らむことがほとんどでした。
しかも負けを取り戻そうとする時は損切りせず、含み損が膨らんでもそのまま放置するということもけっこうありました。
この時はエントリールールも守ってないし、損切りもしないし、感情的にトレードしている状態です。
人間なのでどうしてもアツくなってしまいます。
では、こうならないためにはどう対処していけばいいのでしょう。
方法としては、常に「一回」のトレードに絞り、損切りになってしまった場合は一度チャートから離れることです。
とにかく一度アタマを冷やさなければなりません。
これを習慣化するためには、トレードはパソコンでしかやらないことが必須です。
スマホやタブレットでトレードできる状態にしておくとチャートから離れるということができなくなります。
ですから習慣化したい人は、スマホやタブレットから取引ツールを消去(アンインストール)してください。
これをやることにより「チャンスを逃してしまった!」となってしまうことはあると思いますが、トータル的には「あそこでトレードはいったんやめておくべきだった!」と思うことが多いはずです。
なぜなら「感情的になってしまっている」ので、平常時とチャートの見方やエントリーなどがぶれてしまっているからです。
何がチャンスなのか?ここぞという場面なのか?
こういう時は客観的に見ることもできません。
お薦めなのは、「トレードをしない」を前提にチャートを見ることです。
「この程度ではエントリーしない」
「もっとわかりやすい場面でなければ、エントリーしない」
こういう目線でチャートを観察すると良いです。
そうすると不思議とトレードの精度があがってきます。
「エントリーしたい!トレードしたい!」という気持ちでチャートを見ることが危険であるという考えをもつようにしてください。
私がなぜこのような考えに至ったかというとそれは自分がつけたトレード日記を読み返してそう思うようになったからです。
まず数字から明らかでした。
・負けを取り戻そうとして行ったトレードの勝率は2割。
・負けを取り戻そうとして行ったトレードの損切りは全くルールを守っていないので、損失額は普段のトレードの2倍~3倍。
当然、一年間でトータルはマイナスの成績です。
しかし、「負けを取り戻そうとして行ったトレード」がなかったものとすると一年間のトータルではプラスの成績になっていた・・・
トレード日記を読み返してようやく気づいたのです。
まずは「負けを取り戻そうとするトレードをやめよう!」と。
それをしないためにはどうすれば良いかを自分の性格や癖などを見つめて考えました。
そして
・スマホではトレードしない。
(パソコンを閉じてもスマホでついついエントリーしてしまうから)
・わかりやすい場面でなければ、トレードはしない。
ということを習慣化するようにしていきました。
ルールだけ作っても守りませんから。
トレードでアツくなってしまって改善していきたいと考えている人はまずはトレード日記をつけましょう。
そこで自分の癖や傾向が見えてくると思います。
そこから改善策を考えていけば、おのずとトレード成績は向上していきますので、あせらずじっくりやりましょう。