
今回は、利益の伸ばし方について書いていきたいと思います。
利益の伸ばし方について人それぞれやり方はありますが、一番やってはいけないダメなパターンは根拠もないのに利益を伸ばそうとするということです。
例えば、テレビで1ドル○○円までは上がるだろうとか、○○円までは下がるだろうとかいう話を聞いただけで○○円まではポジションを保有しておこうなどと思ってしまうことです。
確かに長期的(数か月、数十年単位)で考えれば、その値段に到達する可能性はあるかもしれませんが、それまでどういう動きをするかわからないですし、それまでに逆行しすぎて強制ロスカットになっている可能性もあります。
長い間塩漬けにしてもいいという考えがあるなら、やってもいいとは思いますが、オススメできません。
私が紹介するのはテクニカル分析における利益の伸ばし方ですので、そこはご了承ください。
利益の伸ばし方の紹介
では、ここからは利確の伸ばし方の一例を紹介していきます。
買いの場合
①直近の高安値が切り上げる限り、ポジションを保有し、高安値を切り下げたら利確する。
ダウ理論の「直近高安値が切りあげる限り ⇒ 上昇トレンド継続」を使ったやり方になります。
エントリーしたところから上昇していき、青の横線の時は、直近の高安値を切り上げている状態です。
これが続く限りは買いポジションを保有し続けます。
初めて①の箇所で直近の安値を下回ったことが確認できました。
ここではまだ利益を確定させません。
これだけでは、上昇トレンドがまだ終わったとはいえないからです。
ここで利益を確定させてはちょっともったいないです。
その後、上昇し、②の箇所で今度は直近の高値を下回ったことが確認できました。
ここから下がっていくところで利益を確定させます。
上の図では、あんまり利益を伸ばせてないじゃないかと思われるかもしれませんが、実際は意外に利益が伸びていたりします。
②フィボナッチリトレースメントを使って買いの利益目標を定めてみる
フィボナッチリトレースメントは上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標です。
MT4などのチャートソフトを使ってフィボナッチを結べば、簡単に31.8%の位置や50.0%の位置がわかるようになっていますので、そこを目安に伸ばしてみるのも1つの手です。
フィボナッチリトレースメントの使い方はこちらをご覧ください
FXフィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンションの使い方
売りの場合
①直近の高安値が切り下げる限り、ポジションを保有し、高安値を切り上げたら利確する。
ダウ理論の「直近高安値が切りさげる限り ⇒ 下降トレンド継続」を使ったやり方になります。
エントリーしたところから下降していき、青の横線の時は、直近の高安値を切り下げている状態です。
これが続く限りは売りポジションを保有し続けます。
初めて①の箇所で直近の安値を上回ったことが確認できました。
ここではまだ利益を確定させません。
これだけでは、下降トレンドがまだ終わったとはいえないからです。
ここで利益を確定させてはちょっともったいないです。
その後、下降し、②の箇所で今度は直近の高値を上回ったことが確認できました。
ここから上がっていくところで利益を確定させます。
上の図では、あんまり利益を伸ばせてないじゃないかと思われるかもしれませんが、実際は意外に利益が伸びていたりします。
②フィボナッチリトレースメントを使って売りの利益目標を定めてみる
買いのパターンと同じようにMT4などのチャートソフトを使って、大きく見た直近の安値から直近の高値にフィボナッチを結び、31.8%もしくは50.0%まで利益を狙ってみるという感じです。
まとめ
他にも利益を伸ばす考え方、やり方はいろいろありますが、一つ注意して欲しいのは、別記事で書いた利益の決め方、損切りの決め方をメインにして、今回の伸ばし方の話は補助的なものとしてください。
そこはすっとばしてやってしまうと非常に危険です。
基本となる利益、損切りのルールを忠実に守ったうえで活用して欲しいです。
活用法としては、含み益が順調に伸びている時にまずは利益のルールでポジションの半分を決済し、損切りは建値(買った値もしくは売った値)に引き上げて、残りの半分のポジションを伸ばしてみるということがあげられます。
ここで、伸ばすことに失敗したとしてもポジションの半分は決済して利益にしているし、残り半分のポジションも最悪プラスマイナスゼロで終われますからトータルでプラスの利益で終われます。
過度に伸ばそうとするのは駄目ですが、伸ばそうかどうか迷う場面ではこのようなやり方でやってみてはいかがでしょうか。
以上、利益の伸ばし方の話でした。