
今回はFX用語その②に載っているフィボナッチリトレースメントとフィボナッチエクスパンションについて書いていきます。
FX用語その②はこちら
フィボナッチリトレースメントは上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標です。
まずは、フィボナッチリトレースメントの設定をしましょう。
(画像クリックで拡大表示します)
①挿入⇒フィボナッチ⇒リトレースメント
②直近の安値にカーソルし、そこから直近の高値にドラッグする
これで設定完了です。
では、下のチャートをみてください。
(画像クリックで拡大表示します)
青の縦線を高値と判断し、直近安値から青付近の直近高値までドラッグしました。
ここからどこまで下落してくるかを観察します。
すると38.2%付近で止まり反転して上昇しました。
その後、23.6%付近まで上昇しましたが、そこから反転し、再び38.2%付近まで下落しました。
またまた38.2%付近で反転して上昇し、23.6%を超えたあたりで、下落しました。
その後38.2%付近まで戻り、しばらく張り付き、そこから50%付近まで下落しました。
その後50%付近から38.2%付近まで上昇しています。
このように相場は下落トレンドですが、一直線に下落するわけなく、「戻り」の動きを繰り返しながら下落していくわけなんですね。
ちなみに38.2%付近を〇で囲っているのは、38.2%は一番意識される比率だからです。
FXで使うフィボナッチ比率は次の通りです。
非常に意識される…38.2%、61.8%
よく意識される…23.6%、50%
普通…78.6%
肝心の使い方ですが、以下の3つです。
①利益となるターゲットの予測
②押し目買い、戻り売りの目安(1時間足以上に有効)
③サポート・レジスタンスになりやすい
フィボナッチリトレースメントはあくまで補助材料として使い、過度にトレード材料には使わないでくださいね。
では、次にフィボナッチエクスパンションです。
フィボナッチエクスパンションはダウ理論が崩れ、トレンド転換後にどこまで動くかを測る指標です。
ダウ理論についてはこちら
では、フィボナッチエクスパンションの設定をしましょう。
(画像クリックで拡大表示します)
①挿入⇒フィボナッチ⇒エクスパンション
②青線でトレンド転換したことがわかるので、1つ前の安値と直近高値と直近安値を結ぶ
これで設定完了です。
フィボナッチエクスパンションの使い方は利益となるターゲットの予測です。
とはいうものの上のチャートをみてもらったらわかると思いますが、一度軽く161.8%を超えちゃってるので、今回はどこまで上昇するのかを測れなかったということになります(;^_^A
ですから、こちらもフィボナッチリトレースメントと同様に過度に利益確定の材料には使わないでくださいね。
2019年2月14日追記
動画を撮りました。