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FX ナンピン(難平)、両建てについて


FX用語①とFX用語②に載せていなかった「ナンピン(難平)」と「両建て」について今回書いていきます。

 

 

なぜ、FX用語に載せなかったといいますと、上級者にしかできない取引手法だからです。

 

 

私は今でも怖くてできません。

 

 

初心者の頃に「ナンピン(難平)」と「両建て」をやりましたが、ひどい目にあいましたから。

 

 

まずは、ナンピン(難平)から見ていきましょう。

 

 

ナンピンとは漢字で「難平」と書き、字の通り「難を平にする」という意味で、遡ること江戸時代の米商人の間で使われてきました。

 

 

その当時は損失を後回しにするだけの「愚か物」という意味合いがありました。

 

 

ナンピンとはFXで言うと「平均価格を有利にする」という意味になります。

 

 

例えば、円安(ユーロ高)へと動くと予想して(117.240円)でユーロを買った場合、予想に反して相場が下落したとします。

 

 

この場合に、追加で(116.640円)の時点で買い増しをします。

 

 

そうすると、2つの買いの平均価格は(116.940円)になります。

 

 

このように買い増しすることで、相場が(116.940円)まで回復すれば、損失を出さず済むというのが、この取引手法の発想となります。

 

 

上のチャート(OANDA JapanのMT4、以下同様)だけ見れば、いい取引手法じゃないか!

 

 

と思われると思います。(画像クリックで拡大表示します)

 

 

しかし、そのまま相場が下がりつづけたらどうでしょうか。

 

 

上のチャートのように下落が加速していき、含み損が雪崩式に増える可能性もあるのです。(画像クリックで拡大表示します)

 

 

このように、相場が下がり続けた場合には、最初の買いポジション(117.240円)だけでなく、2回目にナンピンした買いポジション(116.640円)の分まで含み損が膨らみます。

 

 

最初の買いポジションだけならば、損失はまだ抑えられたわけです。

 

 

チャートは現在115.000円ですが、ここまで下落してしまうと塩漬けにしておくか、もしくはFX会社の強制ロスカット基準に達して損失を確定するかどちらかになるでしょう。

 

 

プロスペクト理論の「損失を受け入れられない人間の本能がある」ためについやってしまう人が多いのが現状です。

 

 

こういうことになるリスクがあるので、私はナンピンはオススメできません。

 

 

 

 

次に両建てを見ていきます。

 

 

両建てとは、ある特定通貨ペアで「買い」と「売り」のポジションを両方持つ行為のことをいいます。

 

 

FX会社によっては両建てができないところがあります。

 

 

両建てができるFX会社でも証拠金のかかり方が異なったりもします。

 

 

で、両建てってどんな時に使うの?

 

 

となりますが、ポジションを長期保有するときに効果を発揮します。

 

 

 

下のチャートのように強い下降トレンドがあったとします。

(画像クリックで拡大表示します)

 

 

このような相場状況で、単純に利益確定をするのでなく、売りポジションを維持して大きな利益を狙いながら、〇の位置で買い、青の□で売り(反対売買)を行うことで上昇した分の利益を確保していくことができます。

 

 

こうした売買の仕方を「つなぎ買い」といいます。

 

 

上昇トレンドの時なら「つなぎ売り」になりますね。

 

 

でも、ここでよく考えてくださいね。

 

 

上のチャートだとどこから上昇していく場面(〇の位置)なのか?

 

 

また、どこまでが上げの局面(青の□の位置)なのか?

 

 

この判断ができますか?

 

 

私はできませんし、見ての通り口で言うほど簡単な話ではありません。

 

 

そのタイミングの掴み方については、かなり難しい判断が迫られますので、上級者でないと難しいというのはわかっていただけたかと思います。

 

 

あと両建ては「損失を固定する」ことができます。

 

 

これがまた損失を回避したい人間の本能にうってつけでして、例えば、買いポジションが塩漬けになってしまい、大きな目線でも下落トレンドで更に値が下がりそうな場合、同数の売りポジションを持てば、損失を固定できちゃうわけですね。

 

 

でも、値が下がらずに上がってきた場合は最悪なことに買いポジションの損失は減りますが、売りポジションの損失が増えてしまいます。

 

 

そうなれば、その後どのようにポジションを決済していけば良いか、途方にくれることになると思います。

 

 

スイングトレードで潤沢な証拠金があれば、挑戦できそうですが、デイトレードをやっている私には縁のない話です。

 

 

オススメしませんが、どうしても両建てがやりたいなら両建てに証拠金がかからない「ヒロセ通商」でやってください。

 

 

 

いずれにしても「ナンピン(難平)」と「両建て」は難易度が非常に高いので、初級、中級者の方は絶対にやめたほうがいいと私は考えます。